| たかさんのウリマク高原便り 第130号 |
道は萩やヨモギやとげのある蔦で覆われて足元が見えない情況になっていました。瓜幕橋を渡って牧場の東を取り囲むようにひろがる林の中の小道です。そこに行くには途中まで馬の道を登ります。
右手は柏の林。笹を気にせず入っていくと然別川を眼下に臨む崖の上に出る林です。風雪にさらされた古い柏の牧柵が何本か崖の手前に立っていてその昔ここまで牧場としていたことがわかります。軍用馬の生産が盛んだった頃の事かもしれません。
左手は落葉松の林。間伐や枝払いの人手が最後に入ってどのくらいがたっているのでしょう。根元を踏む足音も絶えて放って置かれる林の寂しさは静寂という名に変わっています。
馬の道を登り詰めると前方に牧草の丘が連なり所々に大きな柏が枝を広げています。夏には暑い日ざしを避けて牛達がまどろむところです。右に下っていく馬の道に別れを告げて牧柵沿いに歩くのが好きです。倒れた木の根元を覗いたりはっとするような地面を這う蔦の紅葉に足をとめます。しばらく歩くとぬかるみのある林が切れて開けたところに出ます。ここまでは牧場の車が時々入るのでしょう。そこから南へとだらだら下る道を降りてみました。
水が湧くところがあることを一緒に下る水の流れが教えてくれます。
かつては道があったのに人が訪れなくなればすぐに道ではなくなるのですね。
鹿追町の教育委員に任命されました。新任の挨拶では今日の散歩で感じたことを話したいと思っています。
(15025)
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